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いつもの如く、あーだこーだと私の恋愛歴に文句を付けだした渚の話を聞き流しながら、外を眺めていると
あっ。舞だ。
合コンキラーの舞が数人の女友達と歩いていた。
舞と目が合ってニッコリ笑って手を振ると、舞は一瞬固まりぎこちない笑顔で私に手を振り返した。
何だ?今の。
相変わらず変な舞。
と、その時は気にもしなかったのだが。
あの舞の私に対する態度の意味を数時間後に知ることになった。
今日の講義も全て終わりバイトに行こうと帰る準備をして講義室を出た。
「侑李。今日もバイト?」
渚と一緒に話しながら歩く。
『そうよ。暇があるなら働けってね。』
「侑李のお父さんの受け売りだっけ?」
笑って渚が言う。
『そうそう。遊ぶ暇があるなら働け!ってさ。よく言われてたわ。まぁ。ほら。ウチはお母さん小さい頃に死んじゃったしさ。兄貴はやりたい放題やってたし。父さんのおかげで家ん中廻ってた様なもんだからね。これでも感謝してんのよ。大学まで出してくれてるんだもの。生活費位は自分で稼がなきゃ悪いでしょ?』
笑って答えた。
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