第4章

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バイトも無事に終わりいつもの帰り道。 今日は呑みたい気分。 途中で酒屋さんに寄ってお酒を買い込む。 明日は午後からの講義だし。 今日は宅呑みで鬱憤を晴らそう。 少し気分が良くなって、お酒の入ったビニール袋片手にルンルンで歩いていた。 マンションに着いて部屋に向かうと 『……雅司?』 扉の前に雅司が居た。 最悪。 やっぱり今日はついてない。 「…おかえり。侑李。」 しょんぼりとはにかんだ様に笑う雅司。 『どうしたの?こんな時間に。』 鍵を挿し込み扉を開けると普通に入ってくる雅司。 『はい。ストップ。部屋には上げないわよ。外だと迷惑になっちゃうから仕方なく玄関までは入れたけど。雅司。メッセージ見たよね?もう私とは終わり。あそこで会ったのが最終警告だと思うよ。タイミングだよ。もう終わらせなさいって事。幸せそうじゃない。これ以上、私と居るとバレちゃうよ?彼女泣かしたくないでしょ?』 雅司を玄関に留まらせて話をした。 やっぱりメッセージじゃ納得しなかったか。 出来れば会いたくなかったけど。 まぁ。仕方ないかな。
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