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私の恋愛論はいいとして。
今日の講義も終わり、今からバイトに行く予定なんだけど。
何だろうね。
この目の前の状況は。
「どーも。」
校門の前にいかにもなホストの姿。
素通りしてみた。
「おいっ!榊侑李!無視すんな!」
捕まった。
『…大きな声でフルネームで呼ばないでもらえます?ってか、何?!』
まだ根に持ってるのかよ。
「少しだけでも話聞けよ。」
…いやいや。無理。
『無理。この間の事はちゃんと謝ったでしょ。慰謝料とか払えないから。しがない学生なんで。じゃ。』
「…本当、お前って…ムカつくな。」
お前に言われたくない。
『そりゃどーも。バイトなんで離してもらえます?あなたも今からご出勤でしょ?早く沢山の女性達を喜ばせなきゃ。いってらっしゃーい。』
早く離しやがれ!
腕を引っ張ってみてもガッチリ掴まれている。
『っちょっと!本当、離してよっ!』
逆に腕を引かれた。
「騒ぐなよ。とりあえず乗れ。」
って、おいっ!
そのまま車に乗せられた。
『っちょっと!何よ!降ろしてよっ!』
ドアを開けようにもキーレスで何度も鍵を閉められ、挙げ句の果てには出発しやがった。
「うるせぇな。諦めろよ。」
横で涼しい顔で運転しているホスト。
……ムカつく。
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