第5章

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「彼氏?ん~。まぁまぁかな。」 『…まぁまぁって。』 どんな付き合いだよ。 「あっ。注文決まったみたい。」 先輩の視線の先でホストがすいません。と手を上げている。 『どーぞ。先輩。行ってください。』 と、いうか。行って。 そう?と嬉しそうにホストのテーブルへと向かう先輩。 私は他のテーブルの客の元へ行った。 注文を聞いてマスターへ伝える。 テーブルセットを準備していると 「榊さん。あちらのテーブル。あなたをご指名よ。」 不機嫌な先輩が指差したテーブルに視線を向ける。 ……あのホスト野郎。 にこやかに手を振り私を見ていた。 仕方なしにそっちに向かう。 『…ご注文お決まりでしょうか?』 それに答える様に連れのホスト達がパスタやピラフを注文した。 そして、その後にバカホストが 「よしっ。決まった。俺は榊侑李で。お持ち帰り出来ます?」 ……殺す。 殴っていいかな? グッと拳を握り締めた。 『…あんた。本当、いい加減にしてくれない?』 おっと。 胸ぐらを掴んでしまった。 「おっと。客に手あげちゃダメだろ?」 腕を掴まれ引き寄せられた。 「バイト。クビになっちまうぞ。」 耳元で囁かれた。 …ックソ! 体勢を整え注文を繰り返す。 『…暫くお待ちください。』 言って中のマスターに注文を繰り返す。
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