第1章

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呆れる渚を横目にバイブにしていたスマホがLINEを知らせたのに目を移す。 【今夜、会える?】 その内容に口角を上げ返信をする。 【いいよ。何時頃になる?】 送信。 「またあの人?やめなって。」 その様子を見ていた渚がアイスティーにさしてあるストローを口につけて私に視線をやる。 『いいのよ。』 スマホをテーブルに置きアイスコーヒーを一口飲んだ。 「どうせ終わる恋なんてしても仕方ないでしょ?」 『恋愛なんて、ちゃんと付き合ってても終わるもんよ。』 「そうとは限らないでしょ?恋愛から結婚する人なんて沢山居るわよ。っていうか、それが普通でしょ。」 結婚ねぇ。 『結婚とか。私には有り得ない話ね。恋愛イコール結婚じゃないでしょ?』 「今はそうかもしれないけど、将来的にはそうなってくるでしょ。」   『じゃあ。渚は松田君と結婚考えてるの?』
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