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「だったらお前って処女?」
腕を引き寄せられて至近距離で言われた。
……あー。もう、限界。
掴まれていない方の手に拳をグッと握り締めニッコリ笑った。
『…んな訳ないでしょ!!』
自分の身体を引き思いっきり鳩尾に拳をお見舞いしてやった。
ゥグッ。っと鳩尾を両手で押さえて踞るホスト。
『これに懲りて私には2度と近付かない事ね。じゃ、お大事に。』
してやったりでルンルンで後ろ手を振って立ち去ろうとした時。
「てめぇ。コラッ。なめてんじゃねぇぞ。」
振った後ろ手をまたガッチリ掴まれた。
…ヤバい。
『…案外、タフなのね。ホスト君。』
振り返り言うと
「そりゃど~も。女のボディーブローに殺られる程、柔じゃないんで。」
そう言って腕を引っ張り車に乗せられた。
……何か。もう、相手すんのも疲れた。
大人しく座ってる私を見て
「諦めたか?やけに大人しくなったな。」
エンジンをかけてホストが言った。
『面倒くさくなってきた。送ってくれるんでしょ?早く車出してよ。』
シートベルトをカチャっとはめてホストを見る。
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