第6章

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「…お前って…まぁ、いいや。で?家何処?」 運転しながらチラッと私を見たホストにマンションの場所を教えた。 『私、疲れたから寝る。着いたら起こして。』 言って目を閉じると、隣でブツブツ文句を言ってるホスト。   無視して寝た。 暫くすると身体を揺さぶられ目を開けて外を見るとマンション前に着いていた。 あー。半端に寝たら逆にダルい。 帰って即寝よう。 『ありがとねぇ。おやすみ~。』 寝ぼけ眼でホストに言ってドアに手をかけると、毎回恒例と化した腕を掴まれた。 「お前さ。俺の女になれよ。」 ……全くもって意味の分からない奴。 私は今無性に眠かった訳よ。 帰ってバタッっとベッドにダイブするつもりだったのよ。 それを遮るような言葉にため息すら出てくる訳で。 『…はぁ~。もうさ。そういうのいいから。からかうなら他の女にしなさいよ。あんたの周りには沢山いるでしょ?それに私に取り入ってもお金持ってないわよ。ホスト君。』 振り返り言う。
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