第7章

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……本当に来やがった。 渚とランチをして別れた後、今日は早めにバイトに入った私。   夕方になり店にやって来たのはホスト直。 『…いらっしゃいませ。』 今日は一人だ。 「ど~も。ってかさ、お前。今日早かったんだな。学校前で待ってたのによ。いつまで経っても出て来ねぇし。こっちに来た方が早いと思って来てみたら。言っとけよな。早いなら早いってよ。」 ……ムカつくんですけど。 『……ご注文お決まりに…』 「珈琲。」 私の言葉を遮るように言うホスト直。 『お待たせしました。』 珈琲をテーブルに運ぶと 「今日迎え来れねぇけど。マンション行くから。侑李のケー番教えて。」 ……殴っていいかな? なんだ?!さっきから、こいつの態度。 『…あのさ。私、あんたの彼女でも何でもないわけよ。』 「ん。だから?」 珈琲にミルクだけ入れてかき混ぜているホスト直。 『…だから、その態度かなりムカつくんですけど。』 …冷静に。一応、客だし。 「何だそれ。ってか、ケー番。これに書いて。俺のも一応やっとく。」 私のエプロンのポケットからボールペンを勝手に取り、紙ナプキンに番号を書き出したホスト直。 ……おい。ホスト直。いい加減キレるよ? 『…あんたさ。マジ、ムカつく。』 「はい。これ。俺のケー番な。プライベート用だから。お前のケー番は?ってか、今スマホ持ってる?俺のにかけてみろよ。」 …さっきから全く私の話は無視ですか。 『…持ってないわよ。』 持ってるけど。 正直に言う訳ねぇだろ。   
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