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仕方なくマンションへ帰った。
マンションに帰り着くなりスマホを弄る。
連絡先からホスト直の電話番号を発見。
即、着信拒否した。
渚のアドバイス通りに。
これでよしっ。
何だかスッキリした気持ちでシャワーを浴びて、いつもの様に適当に時間を過ごしベッドに潜り込んだ。
爆睡してたのに。
スマホの着信音に頭が完全に覚醒しないまま、ベッドの頭元に置いていたスマホに手を伸ばす。
ディスプレイを確認する事なく通話ボタンをスライドさせた。
『……もしもし…』
まだ、夢と現実の狭間で。
【侑李。てめぇ。何俺のケー番拒否ってんだ。】
…ケー番?拒否る?
その言葉に一瞬で目が覚めた。
『はっ?!何?!何でかけて来られるのよ!』
プチパニックの私。
【こっちは仕事用のスマホだよ。お前のケー番は知ってんだぞ。プライベート用を拒否っても出来るだろうが。お前、バカだろ。ってか、拒否んな。ムカつく。】
……仕事用…。
そう言えば言ってたな。
プライベート用のケー番だって。
……最悪だ。
『……てかさ。あんた今、何時か分かってんの?バカはあんたでしょ。ホスト直。』
時計を見ると午前3時。
【仕事だったんだから仕方ねぇだろ。ってか、下りてこいよ。】
……ふざけんな。
『本当、ムカつくわね。私、寝てたのよ?それを起こされて、しかも今から下りてこいって何なのよ。言ったわよね?私、あんたの彼女じゃないって。もう、いい加減にしてくれない?』
もう、本当嫌だ。
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