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【分かった。じゃ、朝まで待っとく。朝、学校まで送ってくから。じゃあな。おやすみ。】
ツゥーツゥーツゥー………。
って、おいっ。
朝まで待っとくって言った?
今、そう言ったよね?
あいつは本当にバカなのか?
ずっと車の中で私を朝まで待つと?
いやいやいや。
有り得ないわ。
しかも、私。
明日はゆっくりだから、朝早くは行かないし。
マンションの入口が見える窓のカーテンを開け、下を見てみると
『……居るし。』
マンション前の道路脇に黒のスポーツカー。
ホスト直の車だ。
それを見て大きくため息をついた。
『……はぁ~。もう。勘弁してよ…』
ソファーに置いていたカーディガンを羽織り、玄関へと足を向けた。
本当に何考えてるのかサッパリ分からない。
強気で来たかと思えば、こうやって大人しく身を引いてみたり。
……何なのよ。あいつ。
エレベーターのボタンを眺めながら、またため息をついた。
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