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『あんな所で話なんて出来ないでしょ。それに、いい加減ちゃんと話しなきゃ終らない感じだし。』
私も珈琲のカップを持ち一口飲む。
「話すも何も。俺はお前に惚れたってだけだろ。で、今猛アタック中。」
ホスト直も珈琲を一口飲んだ。
『だからさ。私、彼氏とか要らないのよ。誰とも付き合おうとか思ってないし。あんただけの事じゃなくて、世の中の男全てに対してよ。結婚する気もないし男に養ってもらおうって気もないの。だから、いくらあんたが私で暇潰ししようが何だろうが、相手する気は無い。分かった?』
何度も言ってるよね?
「俺、暇潰しとかしてる訳じゃねぇよ。俺も言ってるよな。本気だって。じゃなきゃ、仕事前とか客と同伴するし仕事の後もアフター行くし。それ全部無くして侑李に会いに行くんだ。遊びでこんな事しねぇよ。」
……そんな真剣に言われてもね。
『でも、ホストでしょ?私、基本男を全然信じないから。女の客相手にしてるホストとか尚更信じられる訳ないでしょ?』
今、言った事も全部嘘に聞こえるし。
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