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「じゃあ。どうやったら信じてくれるんだ?」
『そうね。ホスト辞める?』
無理でしょ?
「…それは、無理だな。俺、金貯めてるから。ホスト辞めるつもりはねぇ。」
『ほらっ。ねっ?そんなもんよ。私、ホストの彼氏とか絶対嫌だもん。信用できないし、嫉妬とかしたくないし。だから、無理。』
珈琲を飲み干しカップを持ってキッチンに向かった。
『もうさ。本当、時間の無駄だから今日で終わりにしてよ。下手すればストーカーよ。付きまとうな。』
ここまで言われたら、さすがに諦めるだろ。
カップをシンクに置いた時
「信じろよ。俺を信じてみろよ。今まで男が信じられなかったかもしんねぇけど、今から俺を信じろ。俺、侑李を幸せにする自信あっからさ。」
いつの間に来たのか私の後ろからシンクにカップを置いたホスト直。
両手をシンクについて私を後ろから閉じ込める様に立っている。
『…そうやって何人の女を泣かしてきたの?そういうのが嫌いなのよ。私を他の女と一緒にしないでくれる?甘い台詞囁けば誰でも堕ちたの?』
こういう甘い台詞に鳥肌が立つ。
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