第7章

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「堕ちたな。でも、それは仕事。今は完全にプライベートだからな。言ってるだろ?本気だって。」 顔を近付けて後ろから囁く。 『プライベートだろうが仕事だろうが。私には関係無いから。早く退いてよ。』 絶対、後ろは振り返らない。 何故ならホスト直が近すぎるから。   「侑李。こっち向けよ。俺を信じろよ。お前の事、すげぇ大切にすっからよ。なぁ。侑李。」 ……耳元で囁くな。 『しつこい。嫌なもんは嫌なの。私はね。愛にすがり付いて生きていきたくないのよ。いい加減にしてよ。』 シンクのカップをサッと洗って水を止めた。 「お前、昔何かあったのか?恋愛出来ねぇ様な何か。」 …ちょっと、もう限界。 『…無いわよ。あんたみたいな奴は身近に居たけどね。って、もう離れてっ!』 ホスト直の脇腹に肘鉄をくらわした。 「…ってぇな!お前、もう少し女らしくしろよなっ!」 脇腹を押さえ離れたホスト直の横をサッと通り抜けた。 『別に。あんたに女だと認められなくて結構。』 べぇ~っと舌を出してソファーに座った。
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