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ホスト直も隣に座ってきた。
『大体さ。何で私なのよ。他にも女は沢山居るでしょ。あんたと付き合いたい人なんてさ。』
一番の疑問だ。
「そんなのはな。俺の容姿に惚れてるだけだろ。表面しか見てねぇ奴なんてどうでもいいし。」
『私だってあんたの中身何て何も知らないわよ。』
「これから知っていけばいいだろ?」
『…あんた。言ってる事がおかしいわよ。』
「お前はな。初めて俺を見た時に、すげぇ嫌な顔したんだよ。そりゃもう、あからさまにな。生きてきた中で初めてだったな。あんなに嫌な顔されたの。仕事とか別にしても無かったな。それをお前は嫌な顔した上にあんな事しただろ?何だこの女って思った。本気で腹が立ったしな。でもな。後からよくよく考えてみたらさ。今までに女に対して、そんな事思った事ねぇなって気付いてよ。あの女すげぇなって。俺の中に一瞬でグッと入り込んだ女なんてお前位なんだよ。」
……何だそれ。
『バカね。たまたま私だっただけじゃないの。そんな女、世の中探せば沢山居ると思うわよ。私の友達だってホストは嫌いって言ってたし。単純ね。』
本当、単純過ぎる。
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