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「それでも、最初にお前に出逢ったんだ。運命感じるだろ。」
ソファーの背凭れに腕を伸ばしニッコリ笑うホスト直。
『何が運命よ。私は全然感じない。あんたの思い込みに私を巻き込まないでよね。』
「お前さ。俺が何言われても平気だと思ってねぇ?初めて会った時から、俺結構凹んでんだけど。」
『そうかもねぇ。今まで色んな女に良いようにしか言われた事無いだろうし。良い人生経験ね。』
腕を組みホスト直にニヤリと笑ってやった。
「だな。俺に新しい刺激をくれるのも侑李だけだ。だから、惚れたんだよ。」
近くに来るな。
徐々に近付いて来るホスト直に、ソファーに足を伸ばして阻止する私。
『それ以上近付くな。』
「心配すんな。近付かねぇよ。お前に手出そうとか思ってねぇし。」
『他の女には直ぐに手出すんだ。最低~。そういう人嫌~い。』
いぃ~と強く言ってやった。
「そういうの可愛いだけだぞ。俺、女に不自由する事はねぇけど、ちゃんと付き合った奴しか手出さねぇから。客とかに枕営業とか絶対しない。そういう奴も居るけどな。ホストの世界も大変なんだぞ。お前が思ってるよりな。」
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