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「照れるなよ。侑李。」
頬をつつくな。
『照れてないわよ。大体ね。今何時か分かってる?』
「ん?何時?」
『4時よ!朝の4時!バカじゃないの?それ飲んだら早く帰りなさいよ。』
ケーキをバクバク食べた。
「俺、今日泊まる。ってか、帰るにも電車も始発まだだし。タクシー高いし。」
はい?
『ちょっと待ってよ。ここまで何で来たのよ。』
「後輩君に送ってもらった。」
『…あのさ。私、まだあんたの彼女じゃないんだけど。』
調子にのるなよ?!
「まだ。ね?侑李さ。どうしたら俺の事好きになる?」
『…ホスト直。あんたやっぱり酔ってるでしょ。』
いつもと違う。
「ん~。結構、呑まされたからな。ってかさ。ホスト直とか言うなよ。直って呼べよ。」
『酔っ払い。あんたはそこに寝なさい。もう知らない。』
カップとお皿を持ってキッチンに向かった。
「侑李~。久しぶりに会ったのに冷たい~。俺、すげぇ会いたかったのに~。」
……煩いな。酔っ払い。
ソファーにまた横になり叫ぶホスト直。
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