第8章

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「照れるなよ。侑李。」 頬をつつくな。 『照れてないわよ。大体ね。今何時か分かってる?』 「ん?何時?」 『4時よ!朝の4時!バカじゃないの?それ飲んだら早く帰りなさいよ。』 ケーキをバクバク食べた。 「俺、今日泊まる。ってか、帰るにも電車も始発まだだし。タクシー高いし。」 はい? 『ちょっと待ってよ。ここまで何で来たのよ。』 「後輩君に送ってもらった。」 『…あのさ。私、まだあんたの彼女じゃないんだけど。』 調子にのるなよ?! 「まだ。ね?侑李さ。どうしたら俺の事好きになる?」 『…ホスト直。あんたやっぱり酔ってるでしょ。』 いつもと違う。 「ん~。結構、呑まされたからな。ってかさ。ホスト直とか言うなよ。直って呼べよ。」 『酔っ払い。あんたはそこに寝なさい。もう知らない。』 カップとお皿を持ってキッチンに向かった。 「侑李~。久しぶりに会ったのに冷たい~。俺、すげぇ会いたかったのに~。」 ……煩いな。酔っ払い。 ソファーにまた横になり叫ぶホスト直。
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