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身動ぎしたがまだ起きない。
おでこにピシッっとでこぴんしてみました。
アハッ。痛そう。
「…っつ!いてぇ!何だよっ!」
おでこを両手で押さえガバッっと起き上がったホスト直に思わず笑ってしまった。
『おはようございます。良いお目覚めで。』
ニッっと笑うと
「…あれ?何で侑李が居る?えっ?侑李のマンション…」
痛さも何処へやら。
どうやら朝方来たのを覚えていないらしい。
不思議そうにキョロキョロとしている。
『相当、呑んだわね。覚えてないとか。最悪。』
呆れてテーブルにつき朝食を食べ始める私。
ホスト直は訳が分からないらしく、しばらくボォ~っと私を眺めている。
『いつまでボォ~っとしてんのよ。早く食べなさいよ。私、これから学校なんだけど。もう、始発も動いてるわよ。』
ぱくぱく食べながら言う私。
「…あぁ。悪い。いただきます。」
床に座り食べ始めたホスト直。
『何処まで覚えてるのよ。』
食事をしながら聞くと
「…店で俺の誕生日イベントがあって…シャンパンタワー入れてもらって…すげぇ呑まされて………」
……シャンパンタワーって。
どんだけだよ。
『店で呑んで途中で覚えてないのね。』
頷くホスト直に大きくため息をついた。
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