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『一緒に住むって言っても部屋も無いじゃない。あんた何処で寝るのよ。』
「侑李のベッド。」
……ふざけてるのか?!
「嘘だよ。そんな嫌そうな顔すんなよ。俺はこのソファーでいいし。服は仕事用は事務所に置いてもらうから、他は少ししか無いしさ。ちゃんとルールは守る。侑李の邪魔はしないし、家事もちゃんとする。家賃も光熱費も食費も。全部、半分出すからさ。なっ?そうしようぜ。俺も侑李の事もっと知りたいし、侑李にも俺の事知ってほしいし。いいだろ?」
……本気だよ。この人。
『…じゃあ、約束破ったら直ぐに出てってよ。それと。まだ、付き合うとかそんなんじゃないから。あくまでもあんたは居候だからね。忘れないでよ。』
「マジ?!やった!侑李。ありがとな。」
……押しに負けてしまった。
渚には黙っとこう。
ん。絶対言わない。
と、何故かホスト直との同棲生活が始まってしまった。
そして、ひとつ気付いた事。
私は近付いて来た奴の押しに弱い。
……最悪だ。
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