第8章

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『一緒に住むって言っても部屋も無いじゃない。あんた何処で寝るのよ。』 「侑李のベッド。」 ……ふざけてるのか?! 「嘘だよ。そんな嫌そうな顔すんなよ。俺はこのソファーでいいし。服は仕事用は事務所に置いてもらうから、他は少ししか無いしさ。ちゃんとルールは守る。侑李の邪魔はしないし、家事もちゃんとする。家賃も光熱費も食費も。全部、半分出すからさ。なっ?そうしようぜ。俺も侑李の事もっと知りたいし、侑李にも俺の事知ってほしいし。いいだろ?」 ……本気だよ。この人。 『…じゃあ、約束破ったら直ぐに出てってよ。それと。まだ、付き合うとかそんなんじゃないから。あくまでもあんたは居候だからね。忘れないでよ。』 「マジ?!やった!侑李。ありがとな。」 ……押しに負けてしまった。 渚には黙っとこう。 ん。絶対言わない。 と、何故かホスト直との同棲生活が始まってしまった。 そして、ひとつ気付いた事。 私は近付いて来た奴の押しに弱い。 ……最悪だ。
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