第2章

2/11

315人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
親友曰く、まともな恋愛が出来ない私。 榊侑李 (さかき ゆうり) 22歳。大学3年。 「侑李。今日、合コン行かない?」 最後の講義が終わってから、女友達に声をかけられた。 『今日はやめとく。約束あるし。』 テキストを片付けながら答える。 「まだ続いてんの?」 隣に座ってきて聞かれる。 『今のところね。いつ終わるか分からないけど。』 立ち上がれば見上げられ言われる。 「何か凄いよね。侑李って。そんな割り切れるもんかね。」 『割り切らないと無理でしょ。じゃ、また誘って。』 微笑んで手を振り講義室を出た。 途中で買い物をしてマンションへ帰る。 ビールとカクテルを冷蔵庫に入れてからお風呂に入った。 お風呂から上がり冷蔵庫から冷えたビールを取り出して一口飲んだ。 ビール片手にちょっとしたおつまみを作る。 ピンポーン。 インターフォンの音に鍵を開けると 「お疲れ。」 『いらっしゃい。』 スーツを着た男。 高橋雅司。(たかはし まさし)
/230ページ

最初のコメントを投稿しよう!

315人が本棚に入れています
本棚に追加