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親友曰く、まともな恋愛が出来ない私。
榊侑李 (さかき ゆうり)
22歳。大学3年。
「侑李。今日、合コン行かない?」
最後の講義が終わってから、女友達に声をかけられた。
『今日はやめとく。約束あるし。』
テキストを片付けながら答える。
「まだ続いてんの?」
隣に座ってきて聞かれる。
『今のところね。いつ終わるか分からないけど。』
立ち上がれば見上げられ言われる。
「何か凄いよね。侑李って。そんな割り切れるもんかね。」
『割り切らないと無理でしょ。じゃ、また誘って。』
微笑んで手を振り講義室を出た。
途中で買い物をしてマンションへ帰る。
ビールとカクテルを冷蔵庫に入れてからお風呂に入った。
お風呂から上がり冷蔵庫から冷えたビールを取り出して一口飲んだ。
ビール片手にちょっとしたおつまみを作る。
ピンポーン。
インターフォンの音に鍵を開けると
「お疲れ。」
『いらっしゃい。』
スーツを着た男。
高橋雅司。(たかはし まさし)
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