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「そう言えばさ。あれからどうなったのよ。」
今日のランチは大学の外のベンチでコンビニのおにぎり&サラダ。
『何がよ。』
渚の質問におにぎりを頬張りながら聞き返す。
「何がって。ホストよ。ホスト。考えるって言ってから話聞いてないけど。あれからどうなったのよ。」
……そうだった。
あれから2週間。
渚には直との同棲生活の話はしていない。
『…ん。あ~。あれね。な、何も無いわよ。あっ。あれじゃない?飽きたとか?他にターゲットが出来たとか?』
必死に誤魔化す私。
「怪しいわよ。何焦ってるのよ。あんた。何か隠してるでしょ。」
……うっ。さすが付き合いが長いだけあって鋭い。
『…ま、まさか。そんな渚に隠し事なんて…』
「はい。うそ~。侑李、嘘つくとき鼻の頭指で掻くのよね。あんたと何年付き合ってると思ってるのよ。で?何があったのよ。」
……私、そんな癖があったのか?
『…えっと…ね。…同棲…してます…。』
小さな声で言った。
「えっ?何?聞こえない。」
…やっぱり?
『…同棲…してます。』
今度は聞こえたよねぇ。
聞こえない方がいいんだけど、聞こえたよねぇ。
「はっ?!何?!同棲してるの?ホストと?!ちょっと!侑李!あんた大丈夫なの?!」
ですよねぇ。
そんな反応だよねぇ。
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