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『…まぁ。大丈夫…かな。』
「まぁってあんた。何で同棲なんてする事になったのよ。付き合う事にした訳?」
結局、渚に同棲する事になった経緯を全て説明した。
『だから、付き合ってる訳では無いんだけどね。お試し期間みたいな?』
「お試しって。でも、そんなに試せる程、時間とか合わないでしょ。」
『時間はやっぱり違うんたけどさ。朝は必ず起きてるのよね。私が起きる前に朝食の準備もしてあってさ。朝食の時間に話するんだけど。夜もいつ帰ってるのか分からない位静かだし。家の事もきっちりしてるのよ。下手すれば私よりちゃんとしてるんじゃないかな?掃除も洗濯も。でね。バイトから帰ったら、テーブルに夕食が作って置いてあるの。』
「凄いわね。それって、あんたと付き合いたいから頑張ってるって事?」
『私も最初そう思ったのよ。気に入られようとして無理してるんじゃないかって。でもねぇ。そんな感じでも無くてさ。それが自然体みたいな?何か完璧過ぎてさ。逆に私が甘えてるみたいで、申し訳無いって言うか。』
「へぇ~。意外とやるわね。ホスト君。じゃ、あれね。残り2週間。ホスト君に嫌な部分が無ければ、付き合う事になるわよね?」
そう言って渚はお茶を飲んだ。
『それは…分からないけど。何かさ。ホストっぽく無いのよねぇ。少しでもホストって感じがあれば嫌悪感でももてるのにさ。それが無いから困るって言うか。』
ん。困る。
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