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「それで?ホスト君は出て行ったの?」
今日は大学近くのファミレスでランチ。
『ん。朝にはもう居なくなってた。元々、荷物もそんなになかったから。』
「そう。侑李にその気が無いなら、その方がホスト君の為よ。それに、もうやめなよ。いい加減な恋愛も。ホスト君が助けてくれたから良かったけど。下手すればストーカーとかになりかねないわよ。言ったでしょ?2号にしといて別れたくないなんて言う男はろくでもないのよ。」
サラダをフォークにグサグサと刺しながら渚が言う。
『ん。今回で懲りた。もう、一人でいいわ。恋愛もしない。早く卒業してバリバリ働こう。』
私もサラダを頬張った。
「下手な恋愛するより、侑李の場合その方がいいかもね。本気で恋するつもりも無いならね。」
そう言って渚はハンバーグを食べ出した。
渚には言わなかったけど、朝リビングに行くとテーブルに朝食の仕度がしてあった。
それと、部屋の合鍵と手紙。
いつものメモ書きとは違うって一目で分かったから読むのを戸惑った。
結局、読んだのは学校に行く前で。
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