第10章

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【侑李。俺、侑李の事はずっと好きで居続けると思うんだ。侑李の嫌がる事をしたくないから出ていくけど。それでも侑李に対する想いは変わらないから。侑李の過去に何があったかは知らない。だけど、侑李の気が変わって俺と乗り越えて行こうって思ってくれるまで俺はいつまでも待ってる。侑李からの連絡、いつまでも待ってるから。 直】 ……読まなきゃよかった。 直の気持ちが痛いほど伝わってきて。 何とも言えない罪悪感に襲われた。 そして、自分の気持ちに気付いてしまった。 私は直の事を好きになってたんだって。 出逢いは最悪だったけど、一緒に生活してホストの姿を見せる事をしなかった直。 私がホストを凄く嫌っているのを知っていたから。 私に負担をかけないと約束したから、何気なく何でもこなしてくれて。 手を出さないと言ったから、私との一定の距離を保ってた。 朝は必ず一緒にご飯を食べて何気無い会話をした。 たった2週間だったけど、私は直との時間が心地好かった。 私の様子を良く見ていて、様子がおかしいと仕事をちゃんとこなしてから帰ってきてくれたり。 完璧過ぎる直。 日に日に直に惹かれていってた。 だからこそ、早く離れて良かったんだ。
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