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「ハナはスギのいったいどこに惚れたんだ？顔は悪くはないけど、イケメンと騒ぐ程でもないし。やっぱり性格か？」
「えへへ……う～ん…全部かな～。顔も性格もスギさん全部。最初のきっかけなんてこんな小さかったけど、今は毎日増えてるよ」
指で○を作ってから広げていく。
「それに……意外とＨも上手かったし」
「ぶっ……」
吹き出す俺を『おかしい？』と睨む。
「あのさ、僕だって顔が悪くないから女の子にモテたんだよ。この間まで色んな女の子と付き合ってきたの。清純そうに見えたかもしれないけど、童貞だったワケじゃないよ」
「せ……清純そうってなあ。うちに来た日からあれだけ毒吐いてたのによく言うよ」
今じゃ花坂の人柄にはすっかり慣れたけど、『世代が違うからだろうか』『理解に苦しむなあ』なんてこと、かなりあったんだぞ。
そんな奥歯がキュッとなってる俺の様子を感じ取ってか、『まあ、最初の印象はよくなかったとは自覚してるよ』と舌を出す。
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