第1章

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「やった!出来たわ!」 純子の処女作は、ついに完結した。 当初の予定のエンディングとは、少し違ったが、若く美しい恋人に振り回された挙句、不能の初老男性が、その下半身と共に自分の頭(こうべ)も、うなだれさすシーンで物語は終わっている。 恋愛の楽しさ、高揚感、 そして上手く行かない現実は表現出来たと、純子は1人悦に入る。
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