Act.16 Side Ayumu

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「あら、黒田君珍しい、今日は一人?」 「ええ、たまには一人で飲みたいなと思いまして」 「そう、じゃあご一緒にとは言えないわね」 黒田君に100日宣言をしてしまって間もないだけに、一緒に酒を飲むのは瀬那川には酷かと思い敬遠したのに。 「一人で飲むなんて黒田さんらしくないでしょ。 一緒にどうですか?」 瀬那川から申し出たことで俺は苦笑いしてしまった。 しかし黒田君は、やんわりと微笑むと瀬那川の挑発に乗っかって来る。 「このスリーショットで飲めるのは最初で最後かもしれませんものね。 ではお言葉に甘えてお邪魔してもよろしいですか、楠田部長?」
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