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「あ……部長すみません、勇太郎からです」
「うん」
携帯を手に瀬那川が席を外す。
それを黒田君はどこか鋭さを纏った瞳で、瀬那川が店を出て行くまで追いかけている。
その様子に何か危険な気配を感じながら俺は黒田君に問いかけた。
「黒田君、瀬那川ちゃんが100日で映見ちゃんを落すって宣言した件だけど」
「え?……ああ、はい。そんなことを言われた気がします」
どこか小馬鹿にしたように笑った黒田君はよほど自信でもあるのだろうか。
けれど俺が見ている限り、今の津川映見にとって瀬那川蓮都はすでになくてはならない存在に変わりつつある。
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