プロローグ

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「まぁそう焦るなよ園原龍一君」 「あんたなんで俺の…」 「そんなことはどうでもいい、恐らく君の知りたいことは二つ……    私は誰であって  何故君をここに連れてきたか………だろ?」 俺は驚愕した、確かに俺はこいつの正体を知りたかった…そしてここにいる意味を、何故ここに連れて来られたのかを知りたかった 「……正解だ、だから改めて聞こう、あんた何者だ?何故ここに俺を連れてきた?何をするつもりだ?」 「ふむ……一つ目の回答は君たちの世界…いや、全ての世界において共通するな…まぁ私は君達で言う神様だよ、何の利益も与えられない理不尽極まりない神だ…二つ目と三つ目は君は一般的な男性ではあったが君が内包している能力があったからこそここに連れてきた、君にも解っていただろう?一人が歩める数多くの運命の道から君はただ一つずつ平凡で尚且つ障害の無い道のみを選び続け…そして今日まで来た」 ……神だと?ふざけている…偶像崇拝者ではない無宗教の俺にそれを信じろと? 「無宗教者の君には理解し難い事かもしれないが真実だ、実際、君の心は手に取る様に解るそして君はこう思う」  目の前にいるから信じるしかあるまい 「目の前にいるから信じるしかあるまい」 「……ッ!!」 「当たっているだろ?ただそれだけだ…さて本来の目的を話そうか」 「……話は聞いてやる、決めるのは俺自身だ」 「良いね、その目上に対して噛みつくその態度、素晴らしいよ…とても平等的だ…まぁ要件というのは……」 ---第二の人生を謳歌しないかい?所謂転生というやつだ--- 思えばこうなるのもこいつの思惑通りか… 「内容は?」 「ふふふ、乗り気になったね!やったね龍一君!転生できるよ!」 「おいバカやめろ」
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