第1章

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「…さて、と…」 バチッとビンディングペダルにシューズを嵌め込む。 フッとペダルを踏み込み、ちょっと軽すぎるギアに顔をしかめつつ二枚ギアを重くして、もう片方のシューズもバチッと固定して漕ぎ出す。 通学中の学生や自転車に乗るオジサンオバサンがペダルの音に「ん?」と振り返る。 でも気にしないのだ。 俺だって今から普通に学校に行くだけなのだから!
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