第2話 繋がりの牙

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~ナレーションside~ 「……こんなんで良かったのか?」 とある森の中、リオは大きな木の根本に座ってもたれかかり、先刻のことを思い出す。 管理局が奪った緑の塊は、元あった小さな島国の人達へ返してきた。 その際、島国の人達からはリオからしたらオーバー過ぎる位に喜ばれ、英雄とまでもてはやされて戸惑ったものだ。 宴を開くといったが流石にそれは丁重にお断りし、帰る間際に地元民である少女からお礼と、ペンダントを渡された。 それはあの塊と同じ透き通った緑の輝きを放つ、宝石の様なものが埋め込まれたペンダント。 こんな高級そうなものは貰えない、と断ったが、大切なものを取り返してくれたのだからせめてこれだけでも、と少女や地元民の方々に押しきられ、頂いた。 今それは右手の中にあり、静かに輝きを放っている。 「僕にはこういうの似合いそうもないけどなぁ」 「そうつれない事言うじゃないギャよ、ご主人」 リオの傍らに、頭は人の頭蓋骨、そこから下は紫のぼろ布という幽霊みたいなのが現れる。ガイラーの実体化した姿だ。
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