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「今帰った」
「おぉ、リオ」
「予想より早かったな」
「お帰りなさい」
リオに声をかけたのは、三人の男。
一人は首までの長い金髪、白い肌で壮年の男性『フォーエル・A・ラーティ』。
予想云々と言ったのは黒の短髪、左目に縦傷がある細目の男性『ブラッド・A・ラーティ』。
帰宅の挨拶をしたのは黒髪でリオよりも小柄な少年『セフィン・A・ラーティ』。
リオの同志である。
「言われた通り、管理局が奪ったブツは取り返してきた。けどあれはなんなんだ? ただもんじゃねえないだろ」
「それはそうだな。あの結晶はとても高いポテンシャルを秘めている」
「……だからなんなんだよ?」
「つまり……そういう結晶だということだ」
「いや、意味が分からん」
『分かんないギャ』
『骸骨に同じく』
疑問に対し、フォーエルは漠然としか答えない為、リオ達のトリプル突っ込みが炸裂。
妙に間を作っといてそんな答えなのだから、そうも言いたくなる。
まあとりあえず、管理局がロストロギア扱いしていたから、とんでもなく凄いモノ、としてリオは認識しておく事にした。
「そう言えば、君の帰りをプロフェッサーが待っていたよ」
「……どうせいつもと同じでしょ?」
「あぁ。研究室で待っているそうだ」
「あいよっと」
フォーエルから用件を聞いたリオは、踵を返し部屋を出る。目指すは研究室。
そこにいる人物へ、会いにだ。
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