第2話 繋がりの牙

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「今帰った」 「おぉ、リオ」 「予想より早かったな」 「お帰りなさい」 リオに声をかけたのは、三人の男。 一人は首までの長い金髪、白い肌で壮年の男性『フォーエル・A・ラーティ』。 予想云々と言ったのは黒の短髪、左目に縦傷がある細目の男性『ブラッド・A・ラーティ』。 帰宅の挨拶をしたのは黒髪でリオよりも小柄な少年『セフィン・A・ラーティ』。 リオの同志である。 「言われた通り、管理局が奪ったブツは取り返してきた。けどあれはなんなんだ? ただもんじゃねえないだろ」 「それはそうだな。あの結晶はとても高いポテンシャルを秘めている」 「……だからなんなんだよ?」 「つまり……そういう結晶だということだ」 「いや、意味が分からん」 『分かんないギャ』 『骸骨に同じく』 疑問に対し、フォーエルは漠然としか答えない為、リオ達のトリプル突っ込みが炸裂。 妙に間を作っといてそんな答えなのだから、そうも言いたくなる。 まあとりあえず、管理局がロストロギア扱いしていたから、とんでもなく凄いモノ、としてリオは認識しておく事にした。 「そう言えば、君の帰りをプロフェッサーが待っていたよ」 「……どうせいつもと同じでしょ?」 「あぁ。研究室で待っているそうだ」 「あいよっと」 フォーエルから用件を聞いたリオは、踵を返し部屋を出る。目指すは研究室。 そこにいる人物へ、会いにだ。
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