第3話 死神と中二な牙

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~マシンルーム~ マシンルーム。その空間には、リオ達が使用する戦士の様々なマシンが格納されている。 様々なバイクやトレーラーの隙間を歩きながら、リオは目的のマシンの元へ辿り着いた。 「これか……」 呟くリオの前には、二台の黒いマシン。 鋭角的なフォルムと、正面に描かれたドクロが特徴的なバイク『ライドチェイサー』。 黒いスポーツカー『ダークトライドロン』。 後者は、劇場版仮面ライダードライブの『プロトトライドロン』をカスタマイズしたものであり、性能は本来のトライドロンと変わらないものとなっている。 「結構カッコいいじゃん」 ロードチェイサーに股がり、ダークトライドロンに乗り込んだりして乗り心地を確認したリオは、満足げにそう言う。 マシンが大丈夫なら、次は変身形態の方。 マシンルームから、訓練スペースへ移動すると、リョウマから渡されたケースを開ける。 中身は、青と銀のバックル、メリケンサックに銃口がついた武器、小さい車型アイテムが四つ、同様に小さいバイク。 同封のマニュアルに一通り目を通すと、銃口メリケンサック『ブレイクガンナー』を取り出し構える。 「こうかな? ――変身」 『ブレイク・アップ』 右手で持つブレイクガンナーのマズルを、左手で押し込む。 音声が発せられると、紫の光柱が周囲に展開、タイヤ型のエフェクトが二つ飛び交い、リオの姿を戦士へと変えていく。
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