第3話 死神と中二な牙

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黒のアンダーウェア、体の各部にバイクパーツのアーマー。背中にはタイヤが取り付けられ、頭部はオレンジの左目だけで右はバイクパーツに覆われている。 死神『魔進チェイサー』。 それが、リオの新たな戦士の名前だ。 『試しと行くか。トレーニングプログラム起動、レベルはⅢだ』 『トレーニングプログラム・レベルⅢ』 電子音声が聞こえると、データにより訓練用の怪人が三体形成される。相手は鹿の怪人『シカインベス』、竜の『セイリュウインベス』、機械の怪人『ロイミュードT01』。ちなみにTはテストのT。 この空間はその名の通り訓練用の施設だ、仮面ライダーの力にも耐えられる設計になっていて、存分に訓練が出来る。 魔進チェイサーはケースから三つの車『チェイサーバイラルコアⅡ』を腰の専用ホルスターに収めケースを閉じて端に寄せる。邪魔にならない様にして、戦闘態勢に入った。 『訓練だけど、全力で行くぜ』 誰に言うでもなく、魔進チェイサーはそう言い、次の瞬間、宣言すると走り出した。 『さあ、全滅タイムだ!』
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