第1話 始まりの牙

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『どらぁ!』 刀を振り下ろしてきた先頭のダスタード。刀を屈んで避け、黄泉丸で腹を切りつけ、走ってきた二体目のダスタードに黄泉丸を横凪ぎに振るう。 刀で受け止められたがミドルキックを右横腹に食らわせ、近くにいた三体目のダスタードにぶつけ、そのまま後ろの屑ヤミー二体も巻き込み倒れる。 『――!』 四体目のダスタードが九時の方向から飛びかかってきた。 『おっと!』 フィフティーンはバックステップでジャンプ斬りをかわし、着地したダスタードに袈裟斬り、逆袈裟斬りを繰り出し、怯ませ、胸に黄泉丸を当てて刀身に左手を添え、力を入れて押し、深々とダスタードを抉る。 『――!』 ダスタードは爆発。それに最初のダスタードが巻き込まれ、ダスタードは三体となる。 『オォォォォ』 『おらぁぁ!』 次は屑ヤミーの相手。動きはゆったりしているが、怪人は怪人。数で攻められると厄介だ。 とはいえ基本ゆったりなので、パンチや体当たりといった攻撃をかわしながら、黄泉丸での斬撃、格闘でダメージを積み重ねていく。 『ソイヤッ! フィフティーンスカッシュ!』 カッティングブレードを一回倒す。黄泉丸にロックシードのエネルギーがチャージされ、紫の光の奔流が刀身に宿る。両手で黄泉丸を構え、フィフティーンは真一文字に振り抜いた。 『邪魂ノ一閃!!』 禍々しい紫の三日月型衝撃波が黄泉丸から放たれ、屑ヤミー五体を真っ二つにし、爆散。
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