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直ぐ様振り返り、ダスタードの方を確認。倒れた二体は既に起き上がっており、三体共刀をフィフティーンに向け、襲いかかってきた。
『『『――――――』』』
ダスタード三体が時間差で斬りかかってくる。フィフティーンはバックステップや身を屈めたり、首を傾けたりと最小限の動きで回避しながら後退していく。
下がるフィフティーンに対しダスタードは猛攻をかける。しかしフィフティーンはバックジャンプで下がると、目的地に着き“そこに刺さっていた刀”を抜いて反撃に転じた。
『ハッ!』
『!?』
それは変身直前、地面に刺したあの刀。
銘を『黒龍丸』。
鍔と持ち手が漆黒の日本刀で、それを左手に。右手に黄泉丸の二刀流で、一番距離が近い位置のダスタードの胴体を切り裂き撃破。
そのまま爆風を利用し加速したタックルで二体のダスタードの間を突っ切り、右足でブレーキをかけ、ぐるりと体を翻し、
『セイッ、ハァァ!!』
黄泉丸&黒龍丸を同じ軌道で袈裟斬り、逆袈裟斬りを繰り出し、二体のダスタードを撃破。
全ての怪人を撃破し終え、フィフティーンは男に向き直る。
「こ、こいつらまでをも倒すだと……!? この化け物め!」
『僕から言わせればお前らの方が化け物だよ』
男の罵倒にフィフティーンは態度一つ変えず、黄泉丸・黒龍丸を構える。
「な、舐めるな!」
男がデバイスをフィフティーンへ向け、誘導弾を五発放った。
黄色の魔力弾が高速でフィフティーンに迫る。
対しフィフティーンは、魔力弾へ自ら向かっていく様に地を蹴った。ライダーの脚力で誘導弾と誘導弾の隙間に入ってかわし、一気に距離を詰めて黄泉丸の峰打ちを男の鳩尾に叩き込んだ。
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