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「ぐふぁ!?」
腹に大きな衝撃を食らい、男は痛みでデバイスを手放し胃液を吐きながら、背中から倒れこむ。
倒れた男へ黒龍丸を突きつけるフィフティーン。
「ひいっ……!」
『………………』
そのまま黒龍丸を振り上げ――。
「ひっ、あっ、あ……あぁぁ……」
――カクン
男はそこで恐怖に耐えきれなくなったのか、失禁し気絶。
フィフティーンは黒龍丸を下げ、黄泉丸を地面に刺して開いたフィフティーンロックシードを閉じ変身を解除。
元からトドメまで刺すつもりはなかったのだ。
少年は男の持っていたデバイスを拾うと、携帯端末を取り出してウイルスを感染させ、デバイスに格納されていた物――灰色のアタッシュケースを取り出し、開けて中を確認。
中身は緑色に光る、透き通った大きな塊。
これが男ら時空管理局が奪った物だ。
確かに見た目だけでも希少価値がありそうな物だ。これが何かは知らないが。
ともかく、物は回収したので、少年は後処理として男や局員のデバイスを全て破壊しておき、ついでにロープで縛っておいて、アタッシュケースを抱えその場を後にした。
彼の名は『青柳リオ』。
またの名を『ファング・リベリオン』、反逆の戦士。
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