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私たちは、大学2年生になった。
高校の時みたいにクラス替えがあるわけでもなく、新鮮味にかけると言ったらそれまでだけど。
それでも英文科の主専攻の授業はどれも一新して新しい先生になったり、
今季の授業は何がおすすめかをみんなで教えあったり。
食堂内でも、新学期らしい会話が飛び交う。
「そっかー。今年は葵、留学行っちゃうんだよね。早いなー！」
「まあ8月だけどね。そろそろTOEFLの準備とかしないと。」
「うわー、大変そう！」
私の向かいの席で、美奈ちゃんと葵ちゃん。
今年も相変わらず、仲良く一緒にご飯を食べている。
「そう言えば、さつきちゃんは留学とかしないの？」
葵ちゃんが、私の隣に座るさつきちゃんに声をかけた。
「…うん、国文科はあんまり留学する人いないんじゃないかなっ。」
「そっかー。やっぱ学科によって違うんだねー。」
「ていうか。」
留学の話題を吹っ切るように、美奈ちゃんが軽くテーブルに手を置いて音を立てた。
「二人は、何してたの？春休みっ。」
そう言ってにっと笑い、頬杖をついた。
「え……」
私とさつきちゃんは、顔を見合わせた。
何してたって言われても……
「ええと、１回さつきちゃんちに遊びに行って…」
「うんうんっ。」
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