第1章

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奥山は目をゴシゴシしながらもう一度車のミラーを覗き込む。が、先ほどいた赤いワンピースを着た女性が姿を消していた。 「本当に疲れていたのかな......」 「お前最近夜勤多かっただろ?」 「えぇ確かに」 「その疲れかきてんだよ」 「それだといいんですか.....」 「あんだよ、俺が言ったこと信用出来ねーのかよ」 「うぐ......それは」 奥山は喉を詰まりながら目を逸らし話題を変える。 「あ!俺朝ごはん食って無いんですよね~小此木さんご飯奢って貰えません?今少し財布の中身がピンチでして.....」 小此木は小さく舌打ちをしながら「仕方がねーな金入ったら返せよ」と言い嫌な顔をしながら車をバックし街に向かうのであった。俺達は此れから恐ろしい体験する事を知らずに......
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