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私は、少しだけ背筋を伸ばす。
「あ、うん。よく志穂ちゃんから聞くの。荻野くんはバスケは上手いけど性格に難があるとか、女を思いやる気持ちが足りないとか……」
「あわわわわわ!ほたるシャラップ!」
突然、志穂ちゃんが私の口を手でふさいだ。
志穂ちゃんの顔を見てみれば真っ青で、汗がだらだらだ。
あ、思わず口に出してしまったけど、これは言ってはいけないことだった。
「へー、杉崎。普段そう言う風に俺の事思ってたんだね。」
恐ろしいほどまでに完璧な笑みを浮かべる荻野くんに私までぞっとした。
このままでは、志穂ちゃんが危ない!!
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