愛の扉

第1章

真央姫様は、ソチオリンピックを最後にする気で１日７時間以上練習していた時もあるんです。

私は、そのニュース記事をネットで見たとき、１日７時間同じ事をやり続ける事がどんなに大変な事か身を持って体験しようと、３週間と期間を決めて、１日７時間お祈りをやった事があります。

やってみた感想は、一言、大変でした。。。

だいたい、４時間を過ぎると意識が朦朧とし始め、意識を集中させる事が困難になり、毎日気力でなんとかやり遂げていた感じです。

あらかじめ期間を決めて始めたので、なんとか最後までやり切れましたが、それが終わってから少し経って、婦人科健診を受けたら、卵巣が片方腫れていました。

医師からは、過度のストレスが原因だと思われるから、とにかく体を安静にしておきなさいと言われました。

女の子の筋力で、プログラムの中で完璧なトリプルアクセルを跳ぶことは至難の業です。

一流の男性選手でさえ、トリプルアクセルは単独でも完璧に飛ぶのは非常に難しいジャンプなんです。

類まれな運動神経と強靭な精神力を持つ真央姫様でさえ、完璧なトリプルアクセルを跳ぶためには、徹底した食事制限をし、女子にはありえないほどの筋トレをし、体脂肪率も１０％以内に抑えるなど本当に血のにじむような努力が必要になります。

それでも、フィギュアスケーターとして、４回転ジャンプよりも難しいと言われるトリプルアクセルをオリンピックできちんと成功させ、日本代表として最後に立派な演技がしたい！と不退転の覚悟で必死に練習に臨み、試合本番を迎えようとしていたのに、試合の直前にそんな覚悟が揺らぐような事を勝手に言われて、かなり動揺もしたと思います。