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「いやぁ…緊張しました…」
「そうなのか?…その割には、よく頑張っていたと思う。私なんかが教えることもなかったよ。」
「そんなことないですよ!今日だって、都築さんを参考にしてたんですから。」
そう言って、ネクタイを外す。
一瞬見せた流し目に、なぜかドキリとしてしまった。
…なんだろう、コイツ、どこか色っぽい…
俺はなんとなく居心地が悪くなって、立ち上がった。
「…私は部屋についている露天風呂に入らせてもらうよ。…横井君、君も好きに過ごしてくれればいい。」
「あ…はい。」
下着と部屋にあった浴衣を手に取ると、そそくさと露天風呂に向かった。
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ちゃぽん…
「…気持ち良い…」
外気と湯の加減がちょうどよくて、今日の疲れも飛んでしまいそうだ。
湯に肩までつかりながら、横井のことを考えていた。
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