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「じゃぁ…改めて…お疲れ。」 「お疲れ様です。」 おちょこに酒を注ぎ、カツンと音を鳴らして俺たちは同時に飲み干した。 「はぁ…美味しい…本当に気持ちいいですねー!部屋についている露天風呂って、新鮮で。」 「そうだな。…今日は天気もいいから、星が良く見える。」 俺は夜空を見上げながら呟いた。 …とても綺麗… 「確かに、こういうの初めてで、俺…あっ、僕、なんかテンション上がってしまって。」 思わず出してしまった一人称にあたふたした横井を見て、俺は笑ってしまった。 きっと温泉と酒のせいで、気が緩んでしまったのだろう。 「いいよ、別に。…私も、一人称は俺だし。」 「え?そうなんですか?意外だな…」 「なんでだ?俺だって、普通に使うぞ?」 「都築さんって、もともと一人称”私”じゃないかって思ってました。都築さん、スマートですし。何でもできるイメージなので。」 「何でもできるわけではないし、もしできたとしても、それと一人称は関係ないだろ?…面白いこと言うやつだな。」 くすくす笑う俺を見て、横井はどこか変な顔をした。
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