3◆Remembered love

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また好きになっても切ないだけ。 それならば、もう彼に連絡しない方がいい。 手に力を込め、ベッドの上に残されていた名刺を細かく破り捨てる。 ―――これでいいんだ……。 期待なんてしない。 やっぱり夢を見たって、ろくな事がないんだ。 妄想は妄想のまま。 思い出は思い出のままで。 これ以上駒を進めると、きっと私はまた傷付く。 今までもそうだった。 確かなものを欲しがれば、その代償として必ず傷付けられる。 だからもう、多くを望まないと決めたんだ。
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