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「……ふぅん。
あの先生、バンドマンになってたんだ?」
タバコの煙を大きく吐き出し、恩師である基之の事を回想する彼。
幼馴染であり元彼。
そして今は、時々身体を重ねる不確かな間柄。
「医者として働いてもいるみたいだけどね。
でも、大学と同じ敷地内の病院にいるのに、今までに一度も会う事がなかったんだよ?」
胸元まで布団を掛け、平然を装いはにかむ私。
本当は平然としていられない。
だけど1人は寂しくて、結局私は正登に依存してしまった。
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