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気持ちが逸る。
このカフェに来たときは、FAbULOUSというバンドの名前すら知らなかったのに。
今の私は、このバンドを目当てに集まった観客の1人でしかない。
だけど、一方的であってもこれから彼と再会できるのだと思えば、懐かしさと期待感が一気に込み上げてくる。
「あぁ、そうだね。
一応祐輔が席取っといてくれてるけど、できれば混む前に会場入りしたいし。」
奏美も残りのパフェをスプーンに絡め取り、慌ただしくスイーツを口に放り込んだ。
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