1◆Fabulous voice

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そう彼が言い終わらないうちに、ステージの脇の方からざわめきが広がる。 それは次第に歓声へと変わり、次の瞬間、厳つい顔をした大男がステージの脇から登場したのだ。 「きゃあっ!! 生DAIGO!」 奏美の視線は大男の方へ。 その視線の先から、楽器を手にした男性たちがステージの上へ姿を現した。 「FAbULOUS、FAbULOUS……――――――」 観客たちは次々と彼らのバンド名を叫び始める。 しかし私は、そのステージ上に懐かしい記憶の住人の姿を必死に探していた。
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