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そう彼が言い終わらないうちに、ステージの脇の方からざわめきが広がる。
それは次第に歓声へと変わり、次の瞬間、厳つい顔をした大男がステージの脇から登場したのだ。
「きゃあっ!!
生DAIGO!」
奏美の視線は大男の方へ。
その視線の先から、楽器を手にした男性たちがステージの上へ姿を現した。
「FAbULOUS、FAbULOUS……――――――」
観客たちは次々と彼らのバンド名を叫び始める。
しかし私は、そのステージ上に懐かしい記憶の住人の姿を必死に探していた。
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