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開始の曲がインストゥールメンタルであり、まだ全てのメンバーがステージ上に揃っていないのに。
驚いた事に、既に会場の盛り上がりは相当なものだった。
背後から押し寄せてくる興奮した人々の波。
その勢いに押され、一歩ステージ方向へ足をよろめかせたその瞬間……――――――
「ったく……、本当に危なっかしいな。」
その声と共に後ろへ引かれる身体。
私を支えてくれたのは、細身ながらも筋肉質な力強い男性の腕。
「さぁ、ショーの始まりだ!」
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