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その言葉と同時に横へ向けられた私の顔。
左の頬に添えられた大きな手には力が込められ、促されるまま彼を右側の視界に捉える。
―――ちょ、ちょっと待って!?
慌てて目を見開いたまま。
気付けばこの視界は彼の顔に遮られ、そのまま唇に温かく柔らかいものが触れる。
「うそぉ、キスしたぁ……!!!!」
隣に立つ奏美は驚きの声を上げ、この光景を見た観客たちも一気にざわめき出す。
―――パフォーマンスって、これ……!?
信じられない。
まさか、公衆の面前でキスされるなんて……!!
「んっ、ふぅんッ……!!」
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