2◆In nostalgia

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偶然なのか、それとも故意なのか。 どうして私の左隣には誰も座らないのだろう。 初めから端の席を選べば良かった。 だけど私はこの席に誘導され、他の人たちも早々と席に着いてしまったから。 ―――また仕組まれてるの? 全ては計画されたもの。 そう思えるほど、今日は偶然の出来事が重なりすぎている。 かつての思い人と再会し、あんな形で唐突に唇を奪われるなんて。 「なぁ、乾杯まだだけど?」
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