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手元に用意してあったワイングラス。
そこへ奏美が、自分が手にするビアグラスを手向けてくる。
コツンというグラスの音が合図。
祐輔君の挨拶は、自由奔放な彼女の勢いにすっかり飲まれてしまった。
「乾杯ッ!
こちらこそ、今日は本当にありがとう!!」
「今夜は楽しく飲みましょうね!」
次々とぶつかり合う沢山のグラス。
私はその場の流れに合わせ、手向けられたグラスへ乾杯の音を返していく。
「……お疲れ様でした。」
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